農研機構 農作物の日照不足と低温注意報を発表

 22日農研機構は、6月から続く長雨による日照不足注意報と低温注意報を発表した。2019年は6月末から雨が続き、日照時間では昨年の約10%前後となっており、全国平均気温も22.5℃(7月22日時点)と2018年と比べる5.8℃も低い結果となっている。
 日照不足と低温により農作物への影響は必至で、生育不順や病害虫の発生などが懸念され、22日農研機構からは日照不足注意報と低温注意報が発表された。

下記がその内容
日照不足注意報
東北太平洋側では、6月28日頃から湿った東よりの風の影響で日照時間の少ない状態が続いています。仙台管区気象台の7月19日発表によると、今後10日間程度は、平年に比べ日照時間の少ない状態が続く見込みです。
  また、東北農業研究センター水稲冷害早期警戒システムにおいては、7月10日以降東北地域において葉いもち感染好適条件が断続的に出現しています。各県からの発生予報・予察情報に注意し、農作物技術情報等を参考にして防除対策に努めてください。

低温注意報
東北太平洋側では、6月28日頃から湿った東よりの風の影響で日照時間の少ない状態が続いています。仙台管区気象台の発表によると、今後2週間程度は、オホーツク海高気圧からの冷たく湿った東風の影響を受けやすく、平年に比べ気温の低い状態が続き、かなり低くなる所がある見込みです。
  東北農業研究センター水稲冷害早期警戒システム(下記アドレス)において、7月11日時点の推定では、太平洋側で出穂日が平年に比べて5日~10日遅れ8月上中旬になることを予測しています。これから低温に弱い幼穂形成期(出穂20~25日前頃)、減数分裂期(出穂7~14日前頃)を迎える地域では、各県からの農作物技術情報に十分注意して、深水管理など幼穂を保護する管理に努めてください。

 食卓への影響も既に出ておりピーマン、トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜の価格が上がり始め、ナス1袋あたりの価格が昨年より20-30円ほど高くなっている。

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