農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(令和3年3月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。例年と比較して天候が順調であったことから白菜、キャベツが安価傾向になる見込みとなった。
平年より安価で取引される見込みとなる野菜
白菜・キャベツ
白菜
茨城県の秋冬物において、生育期の気温が平年を上回って推移し、適度な降雨もあったことから、肥大が進み、大玉傾向であり、潤沢な出荷が見込まれるため、3月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
キャベツ
主産地において、1月下旬以降の適度な降雨や平年を上回る気温の影響で、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、3月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
平年より高値で取引される見込みとなる野菜
ネギ、ばれいしょ
ネギ
主産地において、生育期の少雨による乾燥や低温の影響で、生育が進まず、細物傾向であるため、3月の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。
ばれいしょ
例年と比べて需要が増加している中、北海道において、貯蔵物中心の出荷であるが、例年と比べて貯蔵残量が少ないこと、鹿児島県において、生育期の天候不順の影響で、生育が遅延していることから、3月の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。