12月の野菜価格予想。はくさい、キャベツなど葉物野菜が高騰予想。

ほうれん草の画像

 11月30日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成29年12月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。10月の長雨と台風の影響を受けてキャベツ、ハクサイ、ほうれん草などの葉物野菜を中心に価格が高騰する見込みとなった。

価格高騰が予想される野菜
だいこん、ハクサイ、キャベツ、ほうれん草、ネギ、レタス

だいこん
千葉県において、10月の台風による塩害に伴い葉が損傷し、肥大不足となったため、11月の出荷数量は平年を下回った。また、気温の低下に伴い需要が増加したため、11月の価格は平年を上回って推移。神奈川県において、生育は平年並みであるものの、千葉県において、出荷数量が少ない状態が続くため、12月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

はくさい
気温の低下に伴い需要が増加したため、11月後半の価格は平年を上回って推移。茨城県(12月流通量の96%を生産)において、10月中下旬の長雨に伴う生育の低下により、肥大不足となっているため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

キャベツ
愛知県での10月中下旬の長雨に伴う生育の低下に加えて、千葉県での10月の台風に伴う葉の損傷により、肥大不足となっているため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

ほうれん草
群馬県での10月の台風に伴う葉の損傷により、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。また、群馬県での10月中下旬の長雨により、12月出荷分の播種が遅延したため、生育が遅れている。茨城県において、生育は平年並みであるものの、群馬県において、出荷数量が少ない状態が続くため、12月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

ねぎ
千葉県及び埼玉県での10月の台風に伴う折損により、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。千葉県及び埼玉県において、出荷数量が少ない状態が続くため、12月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

レタス
静岡県、香川県及び茨城県での10月中下旬の長雨に伴う生育の低下により、肥大不足となったため、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。静岡県、香川県及び茨城県において、出荷数量が少ない状態が続くため、12月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

その他調査対象となったニンジン、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、馬鈴薯、さといも、タマネギは例年並で推移する見込み。

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