農水省12月の野菜類でアザミウマ類、ハダニ類の発生に注意喚起

アブラムシ

 15日農水省は向こう1ヶ月(12月)の病害虫発生予報を発表した。野菜類ではアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類及びハダニ類の発生が、関東以西の一部の地域で多くなると予想される。この予報は農水省が毎月発表している。

向こう1ヶ月の栽培品目別の発生予報は下記の通り。

▶野菜類
関西
アザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類及びハダニ類
アザミウマ類、アブラムシ類及びコナジラミ類は、作物を加害するほか、害虫の種類によっては病原ウイルスを媒介することが知られており、ウイルス病の発生を抑制する上でも適切に防除することが重要。これら微小害虫は、発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施する。施設栽培においては、施設内への侵入を防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策がおすすめ。

近畿、沖縄
シロイチモジヨトウ
幼虫の成育が進むと薬剤への抵抗力が高まるので、ほ場を注意深く観察し、適期に防除を実施する。

南関東、近畿、北九州
コナガ
薬剤抵抗性が発達しやすく、ジアミド系の一部の薬剤において、本虫に対する感受性の低下が報告されている。都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定し、適期に防除を実施する。

▶茶
東海及び南九州
カンザワハダニ
多発園では、翌年の一番茶期の発生を抑制するため、本虫の休眠前に秋冬季防除を実施する。