11月の野菜価格予想。白菜、キャベツが安価で取引される見込み

 農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(令和1年11月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。台風の影響が懸念されたものの生育期間の平均気温が平年より高く推移したことから、白菜、キャベツ、人参が平年より安価で取引される見込みとなった。

平年より安価で取引される見込みとなる野菜
キャベツ、白菜、人参

キャベツ
 主産地において、生育は平年並みであるものの、一部産地では、生育が前進していることから、11月前半の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。今後、天候が平年並みに推移すれば、生育も平年並みとなり、11月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

白菜
 茨城県において、一部産地では台風第19号等の大雨による被害が発生したものの、県内全体では、生育期間の気温が平年を上回って推移したことから、生育が前進しているため、11月前半の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。今後、天候が平年並みに推移すれば、生育も平年並みとなり、11月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

人参
 主産地において、生育期間の気温が平年を上回って推移したことから、生育が良好であるため、11月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。なお、後続の産地である千葉県において、台風第15号の大雨や強風等による被害が発生し、時期的に播き直しができなかったが、被害を受けなかった物の生育が良好であるため、出荷数量の減少は見込まれない。

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