Oisixと大地を守る会が経営統合 新社名が決定「オイシックスドット大地」

オイシックスドット大地

オイシックス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平)は、6月20日に株式会社大地を守る会(千葉県千葉市、代表取締役社長:藤田和芳)との経営統合が正式に決定したと発表した。
また、社名についてもOisix.daichi(オイシックスドット大地)株式会社となることが承認され、正式に新社名として決定した。

今回経営統合する2社は今年2月から統合に向けた本株式交換に係る株式交換契約の準備を発表していたが、今回正式に統合が決まり新社名が決定した。統合後は大地の藤田和芳社長が会長に、オイシックスの高島宏平社長が社長に就任する。
有機野菜宅配2位のオイシックスと同3位の大地を守る会の統合により、Oisix.daichiの売上高は合計337億円(2015年度実績)となり、らでぃっしゅぼーやを抜き業界トップとなる。

オイシックスの会員は20-30代前半の女性が多く、会員数は約12万人。一方大地を守る会の会員は40代以降の女性が中心となり会員数は31万人なる。オイシックスは宅配を外部の業者に委託していたが、大地を守る会では宅配業務も自社で行っており、今後宅配業務を内製化し、またオイシックスの持つ野菜の加工工場を活用することで双方の強みと違いを活かしたシナジー効果を期待する。

有機野菜宅配の先駆けとなる大地を守る会は一貫して「有機野菜の生産を増やす」「第一次産業に貢献する」という姿勢を貫いてきた。
近年のインターネットの普及により、買い物の選択肢が増え特に20-30代の顧客獲得に苦戦をしていた。また2013年にローソンと業務提携をしたが仕入れの権限が各オーナーに一任されることもあり、十分に有機野菜の普及にはいたらかなった。

一方で大地を守る会は全国に約2,500の有機野菜を生産する契約農家がおり、契約農家件数ではオイシックスの倍以上にあたる。
そこにオイシックスのインターネットを中心としたマーケティングノウハウを活かし、今後販路を拡大していく。