10月の野菜価格予想。台風の影響を受けトマトが値上がり予想

 農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(令和1年10月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。台風15号により千葉、茨城の一部のハウス倒壊などの影響もあり、トマトが値上がり傾向になる見落としとなった。

平年より安価で取引される見込みとなる野菜
キャベツ

 出荷終盤となる群馬県において、生育期間を通じて天候が良好に推移したことから、生育が良好。後続の産地である千葉県及び茨城県において、生育が平年並み。10月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込みであるが、10月後半は、出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

平年より高値で取引される見込みとなる野菜
トマト
 北海道及び東北産地において、生育が平年並みであるものの、千葉県及び茨城県の一部産地において、夏の高温による生育低下に加えて、台風第15号によるハウス損壊等の被害もあり、小幅な出荷数量の減少が見込まれるため、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。10月下旬には、後続の産地である熊本県及び愛知県において、出荷数量が増加してくる見込みであり、10月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。