2月の野菜価格予想。1月に続きだいこん、にんじん、葉物を中心に高騰予想

はくさい

 1月31日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成30年2月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。11月の長雨と台風、12月の低温、1月の降雪による収穫の遅延などの影響を受けてキャベツ、ハクサイ、レタスなどの葉物野菜を中心に価格が1月に引き続き高騰する見込みとなった。

価格高騰が予想される野菜
だいこん、にんじん、はくさい、キャベツ、ほうれんそう

だいこん
 千葉県での10月の台風に伴う塩害や、神奈川県及び千葉県での10月中下旬の長雨、11月中旬以降の低温により生育が低下し、平年よりも小ぶりとなった。このため、1月の出荷数量は平年を大きく下回り、価格は平年を大きく上回って推移。神奈川県及び千葉県において、生育及び出荷数量が回復傾向であり、かつ、10月中下旬の長雨以降に播種されたものの割合が次第に増加していくことから、2月前半の価格は平年を上回るものの、1月の水準からは徐々に回復していく見込み。2月後半は、出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

にんじん
 千葉県での10月の長雨及び日照不足により、生育が低下し、平年よりも小ぶりとなったため、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。また、出荷が前倒しとなり、ほ場に残っている量が平年よりも少ない。千葉県において、ほ場に残っている量が平年よりも少ないことから、出荷数量が少ない状態が続くため、2月も価格は平年を上回る見込み。

はくさい
 茨城県での10月中下旬の長雨や11月中旬以降の低温により生育が低下し、小玉傾向となったため、1月の出荷数量は平年を大きく下回り、価格は平年を大きく上回って
推移。また、出荷が前倒しとなり、ほ場に残っている量が平年よりも少ない。茨城県において、ほ場に残っている量が平年よりも少ないことから、出荷数量が少ない状態が続くため、2月も価格は平年を上回る見込み。

キャベツ
 愛知県での10月中下旬の長雨や、千葉県での10月の台風に伴う風害に加えて、主産地での11月中旬以降の低温により生育が低下し、小玉傾向となったため、1月の出荷数量は平年を大きく下回り、価格は平年を大きく上回って推移。千葉県での出荷数量が少ない状態が続くものの、愛知県及び神奈川県での10月中下旬の長雨以降に定植されたものの割合が次第に増加していくことから、2月前半の価格は平年を上回るものの、1月の水準からは徐々に回復していく見込み。2月後半は、出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

ほうれんそう
 群馬県及び茨城県において、12月上旬以降の低温により小型傾向となったため、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。群馬県及び茨城県において、生育及び出荷数量が回復傾向であるため、2月前半の価格は平年を上回るものの、1月の水準からは徐々に回復していく見込み。2月後半は、出荷数量、価格ともに平年
並みに戻る見込み。

▶関連記事
2018.01.22
2017年だいこんまとめ(価格推移情報)

2018.01.05
1月の野菜価格予想。先月に引き続きはくさい、キャベツ、ほうれん草が値上がり予想