1月の野菜価格予想。先月に引き続きはくさい、キャベツ、ほうれん草が値上がり予想

はくさい

12月27日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成30年1月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。11月の長雨と台風、12月の低温等の影響を受けてキャベツ、ハクサイ、レタスなどの葉物野菜を中心に価格が高騰する見込みとなった。

価格高騰が予想される野菜
だいこん、ハクサイ、キャベツ、ほうれん草、レタス、ナス

だいこん
千葉県での10月の台風に伴う塩害や、神奈川県及び千葉県での11月中旬以降の低温により生育が低下し、平年よりも小ぶりとなったため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。神奈川県及び千葉県において、出荷数量が少ない状態が続くため、1月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

はくさい
茨城県での10月中下旬の長雨や11月中旬以降の低温により生育が低下し、小玉傾向となったため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。茨城県において、出荷数量が少ない状態が続くため、1月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

キャベツ
愛知県での10月中下旬の長雨や、千葉県での10月の台風に伴う風害に加えて、主産地での11月中旬以降の低温により生育が低下し、小玉傾向となったため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。愛知県、千葉県及び神奈川県において、出荷数量が少ない状態が続くため、1月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

ほうれん草
群馬県において、12月上旬以降の低温により小型での出荷となったため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。群馬県において、生育は回復傾向であるものの、出荷数量が少ない状態が続くため、1月前半も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。1月後半は、出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

レタス
静岡県及び香川県での10月中下旬の長雨や、11月中旬以降の低温、11月下旬以降の少雨により生育が低下し、小玉傾向となったため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。静岡県及び香川県において、出荷数量が少ない状態が続くため、1月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

ナス
福岡県での11月下旬から12月上旬までの低温や日照不足により、肥大の遅れや着果数量の減少が生じたため、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。高知県において、生育は平年並みであるものの、福岡県において、1月前半出荷分の着果数量が減少したため、1月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。福岡県において、1月後半出荷分の生育が平年並みであるため、1月後半は出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

その他調査対象となったニンジン、キュウリ、トマト、ピーマン、馬鈴薯、さといも、タマネギは例年並で推移する見込み。

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