茨城県「水戸の柔甘ねぎ」が新たにGI登録

ネギ

 7日、農水省は茨城県名産である「水戸の柔甘ねぎ」が新たにGI登録されたと発表した。茨城県では江戸崎かぼちゃ、飯沼栗に次ぐ3例目の登録となる。

 地理的表示(GI)保護制度は、地域で長年育まれた特別な生産方法によって、高い品質や評価を獲得している農林水産物・食品の名称を品質の基準とともに国に登録し、知的財産として保護するもの。日本では平成27年6月1日「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」が施行され、「地域ブランド産品」の品質を評価し、産品の名称である「地理的表示」を知的財産として保護していくことを定めた。知的財産を保護することを目的にしながら、有機JASやGAP認証など、県外や海外へのPR効果も期待される。

水戸の柔甘ねぎ
 軟白部分が一般的な根深ねぎより1.3倍~1.6倍長く(約40cm)、曲がりが少ない。柔らかく、グルコースの含有量が高いため甘みがある。ピルビン酸が少ないことから辛味やえぐみが少なく、緑の部分まで生でも食することができる。排水が良く適度な保水性を持ち、十分な厚さの作土層を確保できていることで、全長約140cmになるねぎの促成栽培が可能。冬場の日照時間の長さなど、施設栽培に適した気候。

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