4月27日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成30年5月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。3月まで葉物野菜が例年の2-3倍並で推移していたものの、3月から気温が上昇したことを受けて、葉物野菜を中心に一転し例年より更に安価で取引される見込みとなった。またばれいしょなどの土物類も気温上昇に例年並か、それよりも多少安価で取引される見通し。
価格高騰が予想される野菜
なし
価格が安価に推移することが予想される野菜
ハクサイ、キャベツ、レタス、バレイショ
ハクサイ
茨城県において、3月上旬以降の気温の上昇により、生育及び出荷が前進したため、4月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。茨城県において、生育が徐々に平年並みに落ち着きつつあるものの、出荷数量が多い状態が続くため、5月前半も価格は平年を下回る見込み。気温が平年並みに推移すれば、5月後半は出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
キャベツ
神奈川県において、冬場の低温に伴い生育が遅延していたものが、3月上旬以降の気温の上昇により出荷時期を迎え、4月下旬以降収穫されるものと出荷が重複。このため、4月下旬以降出荷数量が平年を上回り、価格は平年を下回って推移。千葉県及び愛知県において、生育が平年並みであるものの、神奈川県において、出荷 数量が多い状態が続くため、5月前半も価格は平年を下回る見込み。神奈川県において、出荷数量が多い状態が解消されることに伴い、5月後半の価格は平年並みに戻る見込み。
レタス
茨城県において、3月上旬以降の気温の上昇により、生育及び出荷が前進したため、4月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。また、後続の産地である長野県及び群馬県においても、生育が前進。茨城県、長野県及び群馬県において、生育及び出荷の前進により、出荷数量が多いと見込まれるため、5月前半も価格は平年を下回る見込み。5月後半は、長野県及び群馬県において、引き続き出荷数量が多いと見込まれるものの、茨城県において、出荷の前進により、平年よりも早く出荷終期を迎える見込みであるため、出荷数量、価格ともに総じて平年並みに戻る見込み。
バレイショ
鹿児島県及び長崎県において、生育期間の天候が良好に推移したため、出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。
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