全国の過疎地域で魅力的な事業創出を。株式会社Arinosが静岡県川根本町で地方創生事業をスタート。

 これまで中小企業向けに経営改善、 業務改善を多数手がけてきた、 株式会社Arinos(本社:東京都千代田区、 代表取締役:古家 由也、 以下 Arinos)は、 地方創生事業の第一歩として静岡県川根本町の地域産業の活性化を目指し、 1.サテライトオフィス開設、 2.耕作放棄地(30a)での柚子栽培(今年中は2haを予定)、 3.柚子商品の開発を開始したと発表した。 静岡県川根本町で成功モデルを確立し、 全国約800ある自治体に手を広げていく。

背景
近年、 地方では多くの若者が地元を離れ過疎化に拍車がかかっている町が増え続けている。 総務省の発表によると、 過疎地域とされる自治体は797自治体で全自治体の46.4%を占めている(平成27年時点)。
 Arinosでは、 地域の過疎化は地元で働きたくとも働ける環境、 つまり魅力に感じる働き口がないことが一番の要因だと考えていて、 実際に、 故郷を離れる理由として仕事起因となるものが多く、 働き口が少ないことで若者が町を去り、 産業の衰退・後継者不足・高齢化・空き家増加などの問題を引き起こす結果となっている。
この日本が直面しているこの最重要課題を解決する成功モデルを確立すべく昨年10月より過疎地域である静岡県川根本町で、 柚子の六次産業化に向けた取り組みを進めてきた。

川根本町での柚子六次産業化の始まり
 三大銘茶「川根茶」の産地として知られる静岡県川根本町だが、 近年は、 食文化の変化から茶葉の価格が下落し、 その影響もあり、 生産者の高齢化や後継者不足により、 農家さんが減っている。そこで着目したのが、 お茶の閑散期に収穫を迎え静岡県内で一番の生産量を誇る柚子です。 「柚子」が「お茶」に続く第二の産業となり新たな経済活動が生まれ、 町に元気を取り戻すことを目指し動き出した。
 
 これまで川根での柚子産業は栽培を行うことで留まってきた背景もあり 今後は、 栽培した柚子を自分たちで加工・商品化し、 自分たちで販売できる仕組みを創るべく、 柚子のブランディング、 商品企画、 また生産量を増やすべく耕作放棄地を耕し、 柚子の栽培にも取り組み始めていく。

地域に根ざした事業を展開するために、 サテライトオフィスを開所
 川根本町奥泉地区の空き家を利用してサテライトオフィスを4月に開所し、 開所式には町長様はじめ役場職員、 地域住民の方など計50名の方にお越しいただき、川根本町での活動拠点として、 活用していく。

耕作放棄地を活用した柚子栽培の開始
 静岡県における柚子生産量の多くは川根本町で生産されているものの、 全国的に見ると四国の生産量には足元にも及ばず、 栽培面積を増やす必要があると考えている。川根本町にあるとされる70ヘクタールの耕作放棄地を活用し、 5年後にはArinosで10ヘクタールの土地に柚子を植えたいと考えている。

柚子商品のブランドコンセプト
ゆずいっぷく
 川根本町柚子を使った商品開発を進めており、 ブランドコンセプトを「ゆずいっぷく」とした。
お茶の里である川根本町の急須にお茶を入れ1日に何回も休息・いっぷくする文化を、 川根本町の柚子商品を通して、 ライフスタイルが多様化し多忙な現代人に休息を提供したいという想いが込められている。

クラウドファンディングによる資金調達の開始
本取り組みでの活動資金調達と、 川根本町のPRを兼ねて、 CAMPFIREにてクラウドファンディング開始いたしました。
6月2日時点で204万円ご支援いただいている状況です。
目標金額300万円で、 掲載期間は6月29日までを予定。

プロジェクトのURL
https://camp-fire.jp/projects/view/139414

今後について
 柚子の六次産業化をテーマに川根本町での事業が始まったが、 事業所を構え地元に入り込んだことで、 地域課題にふれる機会が増えたため、 六次産業化に留まらず、 企業誘致の施策検討、 新規事業創出プログラムの実施、 観光ビジネスの立ち上げ等、 多種多様なジャンルで地域課題の解決を行っていく。ゆくゆくは川根本町で成功モデルを確立し、 全国約800ある自治体に手を広げてきたいと考えている。

■会社概要
商号   : 株式会社Arinos
代表者  : 代表取締役 古家 由也
所在地  : 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-4-1
設立   : 2010年10月
事業内容 : コンサルティング、 開発事業、 グローバル事業
URL     : https://arinos.co.jp/