太陽ホールディングスがITを活用したスマート農業により1粒1000円のブランドイチゴを栽培

Iotを利用したイチゴ栽培

太陽ホールディングス株式会社(本社:東京都豊島区、 代表取締役社長:佐藤 英志)の子会社で食糧事業等を行う太陽グリーンエナジー株式会社(本社:埼玉県比企郡嵐山町、 代表取締役社長:荒神 文彦)は、 近隣の農地を活用し高付加価値な農作物の生産を目的に、 今年9月からITを用いたイチゴのハウス栽培を始め、 12月17日より出荷を開始したと発表した。 初年度は約12トンの収穫を見込んでおり、 基準を満たした高品質なイチゴは、 農業生産法人株式会社GRAが手掛ける「ミガキイチゴ」として首都圏を中心とした小売店で販売される。今後、 国内で生産規模を拡大するとともに、 既存事業で培ったグローバル展開のノウハウを生かし、 輸出及び海外生産を目指す。

高品質イチゴ生産の背景
(1)太陽ホールディングスは、 これまで培った化学の知見を生かし、 世界的な課題解決に繋がる新しい事業として、 「エネルギー」・「食糧」分野での取り組みを始めている。 太陽グリーンエナジーでは、 2015年11月より植物工場でベビーリーフを生産・出荷するなど、 農業分野での研究・取り組みを進めてきた。
(2)イチゴのハウス栽培開始にあたり、 ITで最適化された栽培方法を確立し、 ブランドイチゴ「ミガキイチゴ」を生産・販売する株式会社GRAで新規就農支援制度を利用し、 担当社員が約一年間の研修を受けた。 ミガキイチゴは「食べる宝石」をコンセプトとし、 大粒で完熟した糖度の高さを特徴としており、 最高級品は1粒1,000円で百貨店を中心に販売されている。
(3) ハウス内は温度、 湿度、 二酸化炭素濃度等を全てセンサーで感知し、 環境を自動制御することで、 計画的な生産・収穫を可能としている。

生産の概要
【事業用地】 埼玉県比企郡嵐山町(ひきぐんらんざんまち)
【用地面積】 約4,000平方メートル
【作付面積】 約3,000平方メートル
【想定収穫量】 12~15t/年
【初期投資額】 約1.4億円
【事業者】 太陽グリーンエナジー株式会社
植物工場の様子
太陽グリーンエナジー 会社概要
【本社】 〒355‐0222 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵388番地
【代表】 荒神 文彦
【創業】 2014年12月1日
【事業内容】 自然エネルギー等による発電事業及び電気の供給、 販売、 植物工場の運営等

太陽ホールディングス 会社概要
 太陽ホールディングスは、 ソルダーレジスト(基板などに使用される緑色の絶縁材)の世界シェアトップクラスを誇るリーディングカンパニー。 ソルダーレジストをはじめとするエレクトロニクス事業、 植物工場を稼働させる食糧事業、 日本で8番目の水上太陽光発電所を開設をするなどエネルギー事業、 医療・医薬品事業の4本柱で、 グローバル総合化学企業を目指す。
【本社】   〒171-0021 東京都豊島区西池袋一丁目11番1号 メトロポリタンプラザビル16階
【本店所在地】〒355-0222 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵388番地
【代表】   佐藤 英志
【創業】   1953年(昭和28年)9月29日
【資本金】  93億3,191万円
【従業員数】 連結 1,268名/単体 81名 (2018年3月時点)

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