中部国際空港に輸出検疫カウンターを設置

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 農林水産省は、平成29年10月6日に、農畜産物のお土産としての持ち帰り手続きの利便性を高めるため、中部国際空港に輸出検疫カウンターを新たに開設したと発表した。

 農林水産省は、「農林水産業の輸出力強化戦略」の取組の一環として、訪日外国人旅行者等による農畜産物のお土産としての持ち帰りを促進するため、新たに中部国際空港の旅客ターミナルに輸出検疫カウンターを設置し、平成29年10月6日から、業務を開始した。
 輸出検疫カウンターにおいては、農畜産物を手荷物として諸外国に持ち出す場合に必要となる輸出検査の申請の受付や検査業務を行っており、これまでに成田空港、羽田空港、関西国際空港、福岡空港及び新千歳空港の旅客ターミナルに設置されていた。

 日本国内から植物(お土産の農作物も含まれる)を国外に持ち出す場合には、渡航先の検疫条件を確認のうえ、「輸出植物検査」が必要となっている。今までは上記の通り空港内では成田、羽田、関西国際、福岡、新千歳の5つの空港内に植物防疫所が設置されている。今回中部国際空港に設置されたことにより全国6個所目の設置となる。
 
 安倍内閣では2019年までに農作物・水産物の輸出金額1兆円を目指している。販売目的で個人で旅客機に商品を持ち込むことは制限されているが、輸出検疫カウンターができることで例えば、商談用のサンプル持ち出しなど、今後の貿易拡大に向けスムーズな交渉が組めるようなアシストとなる。
またインバウンド旅行客の日本の農作物等への興味関心も年々増しており、生の農作物を持ち帰る訪日客も増えており、そのようなインバウンド需要にも応えられるような取り組みとなる。