9月29日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成29年10月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。10月はタマネギ、ニンジン、レタスが例年より安価で取引される見通しとなった。
8月の長雨の影響もあり、9月はナス、トマト、はくさいが例年以上の価格で取引されたが、10月は価格高騰していたそれら野菜も例年並になる見通しとなった。10月の東京中央卸売市場に流通するニンジンとタマネギのうち80%以上は北海道で生産されており、北海道の天候が良好であったことから豊作となり、例年よりも安価で取引される。
またレタスは生育状況は例年並であるが、8月から気温が低く推移したことが影響し、需要量が下がったことにより、価格が例年より低く推移している。
その他の野菜については例年並の推移となるが、8月以降の気温の低下は需要量にも影響を与えている。
聞き取り調査対象となった14種類の野菜
だいこん、にんじん、はくさい、きゃべつ、ほうれん草、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ばれいしょ、さといも、たまねぎ
調査の背景
ここ数年天候不順により、野菜の価格変動が大きくなっていることを受け、農水省が平成23年より、主産地、卸売会社、中間事業者等から野菜の生育状況や卸価格の聞き取りを行い公表。
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