オイシックスドット大地、農協との取組みを強化 Oisix基準を満たす地域農協との商品取引額、昨年対比2倍以上に成長

本年9月には葉物やにんじんを導入予定

農業競争力強化支援法が本年8月から施行されるなど、日本の農業に注目が集まる中、有機・特別栽培の農産物や無添加加工食品などの食品宅配を展開するオイシックスドット大地株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平、以下、当社)は、既存の契約農家との取組みに加え、仕入れ先拡大および商品開発の拡充のため、農業協同組合(農協)との取組み強化を開始した。

オイシックスドット大地の安全基準(Oisix基準)を満たし、かつ安定的な商品の供給が可能な地域農協など、農協関連団体との取引拡大を図っており、取引金額は昨年対比で約2.2倍に成長(図1参照)してる。
本年9月からは、JA冨里市との協業により、葉物やにんじんの導入を予定。

図1

なぜ協業するのか…双方のメリットについて

【当社にとってのメリット】
・Oisix基準を満たし、かつ大型産地の生産者を有しており、安定的な商品の仕入れが可能
・最新の選果機や予冷施設などを導入しており、安定した品質で仕入れることが可能
・製造機能を有しており、農産加工品の開発が可能

【農協や農協に所属する生産者にとってのメリット】
・新しい販路となり、野菜や果物の消費を増やし、製造工場などの施設を有効活用できる
・一般市場と異なり、直接取引を行うため、需要と供給のバランスにより価格が変動しないため、安定した価格での取引が可能となり生産計画を立てやすい

上記のような双方にとってのメリットから、取引先数も増え、取引額が伸長。

取組み内容…オリジナル商品開発も実施
全国の地域農協や農協関連団体と協業し、Oisix基準を満たす青果や農産加工品の仕入れや開発を行っている。
たとえばJA宮崎経済連の関連会社であるJAフーズ宮崎とは、JAフーズ宮崎が有する設備を活用し、旬の時期に収穫直後原則24時間以内に急速冷凍したほうれん草の仕入れや、味噌汁や炒め物などの用途にあった当社オリジナルのミックス野菜の開発などを行っている。また、今年の夏からは、冷凍施設を活用し、当社が仕入れる他産地の野菜の冷凍化を始めた。
他にも、JA南彩とは小松菜の仕入れ、JA佐久浅間とはズッキーニの仕入れ、JA岩手中央とはりんごの仕入れなど、各地域で取り組んでいる青果の仕入れを実施している。
また本年9月中には、JA冨里市との協業により、葉物やにんじんを導入予定。
今後も、当社は多様な方法でお客さまのニーズの高い商品の仕入れ先の拡大、商品開発を行っていく中で、農協との取組みを継続し、農業界の活性化に寄与していく。
JAと協力の一覧

オイシックスドット大地株式会社について
オイシックスドット大地株式会社(代表:高島宏平)は、「子どもに安心して食べさせられる食材」をコンセプトに、有機・特別栽培野菜、添加物を極力使わない加工食品など多様な食品と豊かで楽しい食生活に役立つ情報を、オンラインサイト「Oisix(おいしっくす)」(http://www.oisix.com/)にて提供する事業を2000年6月より行っている。2013年7月からは、主に働く女性の「忙しくて毎日の食事に妥協したくない」というニーズに応えるため、Oisix基準を満たした安心安全な食材を使い、5種以上の野菜がとれる主菜と副菜の2品が20分で完成する献立キット「Kit Oisix(きっとおいしっくす)」の展開を開始。また、2017年10月、有機野菜販売の草分け的存在である「大地を守る会」との経営統合を予定しており、生産者ネットワークや物流面でのシナジーを生みだし、更なる市場拡大を目指している。

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