3月の野菜価格予想。2月に続き全体的に安価で取引される見込み

キャベツ

 3月1日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成31年3月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。キャベツや白菜などの葉物野菜の生育期間、天候に恵まれたことから生育が前進傾向となり、2月に引き続き平年よりも安価で取引される見通しとなった。

▶平年より高値で取引される見込みとなる野菜
たまねぎ

▶平年より安価で取引される見込みとなる野菜
だいこん、にんじん、はくさい、キャベツ、レタス、ばれいしょ

たまねぎ
 静岡県において、生育は平年並み。北海道において、6月中旬から7月上旬にかけての長雨に加えて、7月中下旬の高温、少雨に伴う生育の低下により、小玉傾向となった地域があったため、在庫数量が減少。このため、出荷数量は平年を下回る見込み。

だいこん
 神奈川県及び千葉県において、10月下旬以降、気温が平年を上回って推移。このため、生育が前進し、かつ、肥大が良好となり、太物傾向となったことから、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。主産地において、引き続き生育・出荷の前進や、太物での出荷が見込まれるため、3月前半も、出荷数量は平年を上回る見込み。神奈川県において、平年よりも早く、3月後半に秋冬作の出荷が終了する見込み。また、千葉県において、秋冬作の後続の作型である春作の生育が前進傾向であり、かつ、太物での出荷が見込まれる。これらのことから、3月後半の出荷数量は平年並みに戻る見込み。

にんじん
 千葉県において、10月下旬以降、気温が平年を上回って推移したことから、肥大が良好となり、太物傾向となったため、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。千葉県において、引き続き太物での出荷が見込まれ、また、後続の産地である徳島県において、生育期間の気温が平年を上回って推移し、生育が前進傾向であるため、3月も出荷数量は平年を上回る見込み。

はくさい
 茨城県及び兵庫県において、10月下旬以降、気温が平年を上回って推移。このため、肥大が良好となり、大玉傾向となったことから、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。茨城県及び兵庫県において、平年どおり、3月前半に秋冬作の出荷が終了する見込み。また、茨城県において、秋冬作の後続の作型である春作の生育が前進傾向であり、かつ、大玉での出荷が見込まれる。これらのことから、3月も出荷数量は平年を上回る見込み。

キャベツ
愛知県、千葉県及び神奈川県において、10月下旬以降、気温が平年を上回って推移し、生育が前進傾向となったため、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。主産地において、引き続き生育・出荷の前進が見込まれるため、3月も出荷数量は平年を上回る見込み。

レタス
茨城県や静岡県、香川県において、11月上旬以降、気温が平年を上回って推移。このため、生育が前進し、かつ、肥大が良好となり、大玉傾向となったことから、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。主産地において、引き続き生育・出荷の前進や、大玉での出荷が見込まれるため、3月前半も出荷数量は平年を上回る見込み。主産地において、平年よりも早く、3月後半に冬作の出荷が終了する見込み。また、茨城県において、冬作の後続の作型である春作の生育が前進傾向であり、かつ、大玉での出荷が見込まれる。これらのことから、3月後半の出荷数量は平年並みに戻る見込み。

ばれいしょ
 鹿児島県において、生育期間の好天により、肥大が良好となり、大玉傾向となったため、出荷数量は平年を上回る見込み。

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