平成29年度 農作業中死亡者の84%以上が65歳以上

農作業中のトラクター

 農水省は平成29年度の農作業中の死亡事故者数が、前年より8人減少した304人であったと発表した。そのうち、84.2%にあたる256人は65歳以上の農家であった。農作業中の死亡事故件数は平成22年から連続で減少している。
 農水省は、農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその原因等を把握することを目的として、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡個票等を用いて、平成29年1月1日から12月31日までの1年間の農作業死亡事故について取りまとめている。

 事故原因別に見ると、トラクターやコンバインなどの農業機械作業中の死亡事故が最も多く、全体の69.4%になる。特に常用型トラクターによる死亡事故者数は全体の30.3%になっていることがわかった。常用型トラクターにおける事故発生原因で最も多かったもが転倒であった。

 また夏季の熱中症による死亡事故も27.5%という結果となった。平成29年度は夏季における気温が例年よりも低かったが、平成28年度よりも3名多いという結果であった。