イスラエル アグリテック スタートアップ企業Taranis社への出資

アグリテック

 住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、 代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭誠之、 以下「住友商事」)は、 欧州住友商事会社(本社:英国ロンドン市、 社長:山名宗、 以下「欧州住友商事」、 2社を総称して「住友商事グループ」)を通じて、 イスラエルのアグリテック企業であるA.A.A Taranis Visual Ltd.(本社:イスラエル、 代表:Ofir Schlam、 以下「Taranis社」)に出資参画したと発表した。

 世界中の農業現場では、 自然災害(天候、 疫病、 害虫など)に起因して収量が減少するリスクが存在し、疫病や害虫による被害だけで毎年数千億ドルもの損失が出ているとも言われている。 また、 気候変動リスクも顕在化しており、 世界中の農業生産者にとって不規則な自然災害に備える必要性は増大している。

 Taranis社は、 2014年に創業したアグリテック分野のスタートアップ企業。 自社開発した精密農業インテリジェンス・プラットフォームを農業生産者に提供し、 農作物の栽培に対するリスク予測・予防ソリューション(以下「デジタルクロップドクターサービス」)を展開している。 Taranis社は、 農地の上空を飛行する飛行機に搭載したカメラからのリモートセンシングを利用し、 超高精度画像を高速取得解析する革新的な技術(0.5ミリメートル/ピクセル)を有する。 さらに独自の生物学データとディープラーニング技術を用い、 画像情報以外のデータ(天候、 土壌情報等)も統合解析することで、 リアルタイムで農作物のストレス状況を把握し、 疫病の予測および対策案の提示までも可能とした。 デジタルクロップドクターサービスは、 農業生産者の意思決定に必要となる情報(発芽状況・雑草発生状況・害虫発生状況・疫病害虫被害状況)を基にアドバイスを提供し、 最大7.5パーセントの収穫率向上をもたらします。 既に世界の大穀物生産地である北米、 南米、 ロシア、 ウクライナ等で、 サービスを開始。

<参考資料>
■会社概要
会 社 名:A.A.A Taranis Visual Ltd.
所 在 地:イスラエル テルアビブ
事業概要:Precision Agriculture Intelligence Platform
主要株主:Viola Ventures、 Finistere Ventures、 Vertex Ventures 他
設 立 年:2014年
従業員数:約50名