27日環境省は長崎県壱岐市において、特定外来生物に指定されている「ツマアカスズメバチ」が初めて確認されたことを発表した。ツマアカスズメバチは、これまで長崎県対馬市において定着が確認されていて、平成27年9月に福岡県北九州市において巣が、平成28年5月に宮崎県日南市において女王バチがそれぞれ確認され、駆除が行わていた。その後のモニタリング調査で新たな個体や巣は確認されていなかった。今後、環境省は関係機関と連携しながら発見された地点及び周辺での緊急調査を実施する。
環境によると24日、壱岐市の養蜂家がスズメバチを捕獲し、環境省職員が同定作業を行ったところ「ツマアカスズメバチ」であることが判明した。ツマアカスズメバチは韓国やヨーロッパに定着していて、大型のスズメバチと比較して人体への影響は比較的小さいとされている。ツマアカスズメバチは繁殖力と分布拡大能力が高く、一旦定着すれば根絶することは困難となるため、侵入監視により、早期発見、早期駆除することで定着前に根絶を図ることが極めて重要とされる。現在新たな巣や個体は発見されていないが、引き続き環境省は監視を強化していくとのこと。
出典:環境省ホームページ:http://www.env.go.jp/press/104637.html
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