農業ITベンチャーと老舗バルブメーカーがタッグ既存バルブに後付けできる低価格スマートバルブの販売を開始

スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」を提供する農業ITベンチャー、 株式会社笑農和(えのわ、 本社:富山県滑川市、 代表取締役:下村豪徳、 以下笑農和)と、 農業用資材や合成樹脂製品等の製造・販売を行うマサル工業株式会社(本社:東京都豊島区、 代表取締役社長:椎名 吉夫、 以下マサル工業)は、 マサル工業製の農業用給水栓「MH型フィールドバルブ(対応サイズ50φ、 75φ)」、 笑農和が新規開発したスマートバルブ「paditch valve 01(パディッチバルブゼロワン)」の販売で協業を開始する。
 
 主要都市に事業拠点を持つマサル工業が「paditch valve 01」の販売代理店となり、 笑農和と共同で全国の農業者や土地改良区、 自治体等への販売と導入支援、 保守サポートを行います。 2020年度の販売予定数は500台を見込んでいる。
この度、 2019年11月から先着順での申し込み受付開始に先立ち、 「paditch valve 01」の設置可否を診断するための現地事前調査(無料)の受付を2019年9月1日から開始することとしました。
【現地事前調査(無料)の申し込みサイト】
https://paditch.com/paditch-valve

 マサル工業の「MH型フィールドバルブ」は、 全国の水田パイプライン用バルブとして広く使われており、 2019年現在で16万台以上が設置されている。 今回の協業により、 専用のアタッチメントを介して「paditch valve 01」を連結するだけで、 そのすべてのバルブを簡単にスマート化することが可能となり、 多くの農業者の負担軽減、 生産性向上に役立つことができる。

 笑農和が新規開発した「paditch valve 01」は、 遠隔操作・自動制御により水田の水位管理を省力化できるサービスで、 従来から笑農和が提供してきた開水路向けのスマート水田サービス「paditch」のノウハウをベースに、 農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受けて、 水田パイプライン用に新規開発したもの。

主な特徴
・既存のバルブに後付け
「paditch valve 01」は、 既存の水田パイプライン用バルブに専用のアタッチメントで連結して利用しいる。 これにより、 バルブ本体の交換工事を行うことなく、 すでに設置されているバルブをスマート化することが可能。

・低価格
既存のバルブと連結する方式の採用、 部品点数の削減などによりコストを抑制し、 従来製品と比較して圧倒的な導入コストの削減を可能となった。

・LPWAによりランニングコストを抑制
「paditch valve 01」は農業者が複数のスマートバルブを利用することを想定し、 通信回線の集約が可能なLPWA通信技術として、 LoRaWANを採用。 これにより、 従来は1台ごとに必要とされていた携帯電話回線を省いてLPWA基地局のみに集約することで、 ランニングコストを大幅に抑制する。

株式会社笑農和
〒936-0053
富山県滑川市上小泉1797-1 
https://enowa.jp

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