6月の野菜価格予想。レタス、白菜など一部野菜が例年よりの安価になる見通し

写真AC

 農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(令和1年6月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。レタス、白菜、ばれいしょ、玉ねぎが例年より安価で取引される見込みとなったが、他の野菜についてはほぼ例年並で推移する見込みとなった。

平年より安価で取引される見込みとなる野菜
レタス、はくさい、ばれいしょ、玉ねぎ

レタス
 主産地において、低温及び乾燥により小玉傾向であったが、5月下旬の気温上昇や降雨に伴い生育が回復。生育の回復により、6月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込みだが、6月後半は出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

はくさい
 茨城県において、生育期間の気温が平年を上回って推移したことにより、生育が前進。そのため、5月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回って推移。なお、出荷終期は例年どおり6月上旬となる見込み。後続の産地である長野県及び群馬県において、4月以降の低温や乾燥により、生育が平年よりやや遅れていたが、5月下旬の気温上昇や降雨に伴い生育が回復。生育の回復により、6月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込みだが、6月後半は出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

ばれいしょ
 静岡県において、生育は平年並みであるが、長崎県において、生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育・肥大が進み、大玉傾向であることから、6月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。6月後半の出荷数量、価格は平年並みに戻る見込み。

たまねぎ
 主産地において、生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育・肥大が進み、大玉傾向であることから、6月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。

▶関連記事
2019.05.07
5月の野菜価格予想。全体的にほぼ例年並の価格に落ち着く見込み