8日、農水省は平成30年農林水産物・食品の輸出実績を発表した。平成30年の農林水産物・食品の輸出額は9,068億円、前年比12.4%で増加し、6年連続で増加という結果になった。
農産物、林産物及び水産物それぞれの輸出実績は以下のとおり。
農産物:5,661億円(対前年比+14.0%)
林産物: 376億円(対前年比+6.0%)
水産物:3,031億円(対前年比+10.3%)
輸出先で見てみると最も多かった国が香港で、2,115億円、2位が中国で1,338億円、3位がアメリカで1,117億円となった。2017年までは2位がアメリカであったが、2018年になり中国がアメリカを上回る結果となった。日本農林水産物・食品を輸入している上位10カ国のうち2位のアメリカと10位のオーストラリアを除き、残り8カ国がアジア圏の国であった。地理的に近いということや食文化(主食等)がアジア圏への輸出を後押ししている。
品目別では加工品が最も多く、約3,100億円と2017年から17.7%の清涼率となった。特に、日本酒が約20%増加するなど海外における日本酒の認知度が高まってきている。
また野菜・果物類ではりんご、いちご、かんしょが40%以上の成長率となっており、近年国別に成果物の輸出が解禁されたり、輸出に耐えうるような日持ちする品種が開発されたりしたことも影響している。
農林水産物・食品の輸出額は6年連続増加しており、2019年には1兆円を目指していく。
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