22日、農水省は平成30年度の夏秋野菜等の需給ガイドラインを発表した。農水省は需要に即した生産を図るため、毎年、次期作の夏秋野菜、冬春野菜等の需要量、供給量、国内産供給量及び作付面積に関する需給ガイドラインを策定している。
これは農家などの生産団体、生産法人が来年の作付面積を決めるうえでの参考データとして提供している。
需要量
需要量は、過去10年(平成19年~平成28年。以下同じ。)の一人当たり需要量の推移から、回帰式により推計年次の一人当たり需要量を推計し、これに当該年次の推計人口を掛け算することにより、下表の程度と推計。なお、需要量は純食料(人間の消費に直接利用可能な食料の形態)ベースで推計。
試算によると、主要野菜の需要量はほぼ例年並となったが、そのうちの秋ニンジンが6%増、夏秋ナス、夏秋キュウリが3%増と微増となった。
供給量
供給量は、上記で見込んだ需要量を歩留り率及び(1-減耗率)で割り算することにより、下表の程度と見込みとなる。供給量もほぼ例年並みとなる見込みだが、秋ニンジンが約6%増、サトイモが約4%増となる。
作付面積
過去10か年の単収の推移から回帰式により推計した単収で割り算することにより、下表の程度と見込み、これを全国の作付面積の指標としている。供給量・需要量によりキュウリ、サトイモの作付面積がやや増加という見込みとなる。