日本曹達株式会社(東京都千代田区 代表取締役:石井彰)は3種類の新規殺菌剤の農薬登録を取得したと発表した。
農薬登録を取得した殺菌剤は「ナエファインフロアブル」「ナエファイン粉剤」「ピシロックフロアブル」の3種類。
「ナエファインフロアブル」「ナエファイン粉剤」は、稲(箱育苗)の苗立枯病防除、ムレ苗防止用途としてJA全農と共同開発し、クミアイ化学工業株式会社が平成29年内に販売を開始する。
苗立枯病、ムレ苗は箱育苗(田植えを行う前に稲が一定の大きさになるまで小型のパレット内で育成している状態)に発生する病気で、原因はカビである。苗立枯病、ムレ苗が発生すると地上部が枯れ、根が腐る。
「ピシロックフロアブル」は、野菜分野のべと病、疫病を引き起こす卵菌類に優れた効力を示す。
べと病はべとべとした状態になることからそう呼ばれるが、症状としては葉などに褐色の斑点が現れて広がり、進行すると表面に分生胞子が形成される。
同社による殺菌剤の登録は2017年において既に3例目(7種類)となる。
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