地球温暖化でも大丈夫!モモ新品種「さくひめ」

モモの写真

農研機構は冬の気温が高くても安定して開花・果実生産が見込めるモモの品種「さくひめ」を育成したと発表した。

モモは冬に一定時間以上低温にさられる必要があるが、地球温暖化が進む中で冬の気温が高くなり、十分な時間低温下にさらされず生育不良を起こす可能性が指摘されていた。

そのような背景を受け「さくひめ」は低温下にさらされる時間が、日本の主要品種の半分程度で十分開花。
果実生産が見込める。「さくひめ」は早生品種の栽培割合の高い西日本の産地を中心に普及が期待され、平成29年より販売が開始される予定。

落葉樹は春に正常に開花・果実生産を行うためには冬に一定時間以上低温下にさらされる必要がある。
日本の主要品種のモモは7.2度以下の低温が必要で、必要な時間は1,000〜1,200時間程度となっている。この低温下にさらされる必要時間のことを低温要求時間と呼ぶ。

日本の冬の平均気温は地球温暖化の影響もありここ100年で徐々に上がっており、今後も気温が上がり続ければ、モモの低温要求時間が足らず、正常に開花・果実生産できない地域が増えることが懸念されていた。

日本の冬平均気温の変化

そこで農研機構では低温要求時間が他の主要品種の半分程度で良い「さくひめ」を研究、育成した。
「さくひめ」は低温要求時間の短いブラジルの「Coral」と日本の「ちよひめ」などとの交雑により開発された。

「ちよひめ」の低温要求時間はおよそ555時間で、日本の主要品種の半分程度。
果実の重さも250g前後と、日本での栽培面積の10%を占める「日川白鳳」と同程度の大きさとなる。果実色は白色で糖度は12〜13%、pHは4.6程度と食味も良いとのこと。

さくひめの特徴