林野庁は、12日放射性物質の影響により、全国的に不足しているきのこ原木の安定供給の取組の一環として、きのこ原木に関する全国的な需給状況(平成29年9月末時点)を発表した。特にコナラが需要本数48万本に対して、供給可能本数が8万本と全国的にコナラが原木として不足している。
林野庁では、きのこ原木の需給のミスマッチを解消するため、きのこ原木の供給希望者と供給可能者との都道府県を越えたマッチングや、コナラ原木の他県への供給可能本数の掘り起こしなどの取組を行っている。きのこ原木のマッチングなどの取組を継続してきたことで、きのこ生産者と原木供給者との結びつきが生まれ、きのこ原木の早期確保が進んだことにより、供給希望本数は平成28年9月末時点の調査(67万本)より3割減少し、17府県で54万本という結果になった。
全国的に昨年と比較して供給量が回復したが、樹木の種類別で見るとコナラが全国的に不足している状況となった。今後林野庁では、引き続きコナラを主体とした供給可能本数の掘り起こしの支援やクヌギ等の代替原木による栽培普及の推進し、きのこ原木のマッチングを強化してくとのこと。
供給可能本数