「伊豆オリーブみらいプロジェクト」 が「静岡県農地利用最適化推進活動表彰事業」で「耕作放棄地再生部門」の最優秀賞を受賞

 東急株式会社(東京都渋谷区、 代表取締役社長:高橋和夫、 以下「東急」)、 伊豆急ホールディングス株式会社(静岡県伊東市、 代表取締役社長:小林秀樹、 以下「伊豆急HD」)および株式会社J-オイルミルズ(東京都中央区、 代表取締役社長:八馬史尚、 以下「J-オイルミルズ」)の3社は、 伊豆産オリーブのさらなるブランド化推進と、 地域の活性化を目的に、 伊豆半島において「伊豆オリーブみらいプロジェクト」を推進している。今回、「伊豆オリーブみらいプロジェクト」が令和2年度 静岡県農地利用最適化推進活動表彰事業において「耕作放棄地再生部門」の最優秀賞を受賞した。

 静岡県農地利用最適化推進活動表彰事業は、 静岡県が農地利用の最適化推進のため、 他地域の模範として波及効果が期待できる耕作放棄地の再生活動又は農地集積・集約化の推進活動等に取り組む組織・個人を表彰する事業。 「耕作放棄地再生部門」と「農地集積・集約化部門」の 2 部門の募集があり、 活動の状況、 活動の成果、 地域活性化又は経営への寄与、 話題性、 活動の継続性・発展性についての審査の結果、 受賞者が決定した。

 3社が業務提携してプロジェクトを実施し、 耕作放棄地を再生して規模拡大している点、 また伊豆の地域活性化を目指して、 6次産業化によるオリーブの商品化に取り組んでいる点が評価された。

■「伊豆オリーブみらいプロジェクト」活動の経緯
 伊豆オリーブみらいプロジェクトは、 東急と伊豆急HDが、 オリーブを通じて、 農業(1次産業)、 製造業(2次産業)、 小売業(3次産業)の事業を総合的かつ一体的に推進する、 「6次産業化」による地域活性化を目的に2013年に開始した荒廃農地を持続的に活用する取り組み。急増するオリーブオイル需要を追い風に、 伊豆の特産品としてオリーブを商品化し、 観光客増加による地域活性化や、 ミカンや茶栽培農家の減少により発生した耕作放棄地の再生を目指している。2019年10月には、 本プロジェクトにJ-オイルミルズが参画し、 3社にて伊豆産オリーブのブランド化や地域活性化、 耕作放棄地再生等農業における課題の解消に取り組んでいる。

■ 活動の内容と成果
<直営オリーブ栽培圃場・搾油工場>
2013年11月 門野第1圃場(伊東市鎌田)植栽
2014年3月  稲取圃場(東伊豆町稲取)植栽 東伊豆町とオリーブの調査研究に関する協定締結
2014年11月 門野第2圃場(伊東市鎌田)植栽
2015年10月 吉佐美圃場(下田市吉佐美)植栽
2016年3月  片瀬圃場(東伊豆町片瀬)植栽 耕作放棄地再生
2016年3月  伊豆高原オリーブ搾油工場竣工
2017年7月  片瀬圃場拡張
2018年3月 伊東オリーブの丘圃場(伊東市岡)植栽
2020年10月  J-オイルミルズ片瀬圃場(東伊豆町片瀬)植栽
※上記直営圃場のほか、 協力農家を合わせ、 2020年11月時点での栽培本数合計は約6,000本。

<実の収穫量の推移>
2017年度  収穫量138kg
2018年度  収穫量537kg(オリーブオイルの一般向け販売を開始)
2019年度  収穫量731kg
2020年度  収穫量1,030kg

<その他の活動>
オリーブ栽培やオリーブ製品の製造に関するノウハウの蓄積および共有、 生産者や地域とのネットワーク構築、 伊豆産オリーブの認知向上を目的に、 以下の取り組みを実施した。
1、 オリーブ栽培関連
・地域の支援による協力農家の募集、 ならびに協力農家を対象とした栽培・剪定等講習会の実施
2、 オリーブ製品の製造
・国内先進企業での搾油技術訓練、 海外を含む各地生産者訪問・視察
3、 オイル利用促進
・料理セミナーやドレッシング・ハンドクリーム作り等の体験イベントの実施
4、 ブランディング
・専用ホームページやSNSによる情報発信
・記念植樹祭の開催 2015年3月 本プロジェクトの趣旨に賛同いただいたローマ教皇庁枢機卿より苗木を贈呈いただく
・地元イベントにてオリーブ冠(リース)の贈呈

■ 今後の活動について  
共同研究を実施し、 伊豆産オリーブ果実の分析評価及びその果実から搾油されたオリーブオイルの官能・理化学評価を行うことで、 伊豆産オリーブオイルの品質向上とミールの有効活用を目指します。 3社が伊豆地域においてオリーブの生産を協力して行い、 伊豆地域の活性化を推進している。

■ 関連URL
伊豆オリーブみらいプロジェクト 公式サイト  https://witholives.com/
プロジェクト公式Facebookページ  https://www.facebook.com/witholives.izu/