埼玉工業大学、「深谷市アグリテック集積戦略」に全面的に賛同

埼玉工業大学

 埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、 学長:内山俊一、 略称:埼工大)は、 本日発表された「深谷市アグリテック集積都市宣言」に関して全面的に賛同し、 DEEP VALLEY 構想の発展に向けて、 本学の教育・研究体制を活かした産学官連携構築を支援していく方針を表明すると発表した。 具体的には、今後アグリテック構想において農業の課題解決に必要な、 生物・化学、 ITなどの技 術分野や農業の6次産業化のための経営ノウハウや、アグリテック事業への人材育成を行う大学として、大学のリソースを活かして同事業に貢献していく。

1.当面の支援について
 当面は、 この秋に予定されているアグリテックビジネスコンテスト「DEEP VALLEY Agritech Award 2019」の開催と、 農業課題・アグリテック関係のセミナーや講演会の開催に協力していく。

2.今後の支援の方向性について
 埼工大は工学部と人間社会学部の 2 学部 5 学科 11 専攻、 および大学院の教育・研究体制において 多数の研究者が在席しており、 農業や食品に関する技術・経営面の専門家による学術的な知見を活かした支援ができる体制がある。 また教育・研究陣をはじめ、 本学の研究設備の利用、 学生の参画、 産学官連携体制の構築など、 大学の様々なリソースを活用して協力していく。 すでに深谷市との包括的な連携協定を締結しているが、 これまでにも様々な活動において密接に 地域連携していく。 その繋がりを活用してアグリテック産業の創出において、 地元の工業系大学と して特色を活かし DEEP VALLEY での中核である大学としてエコシステム構築に協力していく。 将来的には、 アグリテック研究所(仮称)の設立も関係者と検討していくなど、 アグリテック事業の展開に対応して、必要な協力を順次進めていく考えをもっている。

●埼玉工業大学の教育・研究の特色
 埼工大は、 深谷市に 1976 年に創立以来、 県北地域の工業系大学として、 埼玉県および群馬県地域 へ多数の技術者を輩出してきた。 最近では、 AI の時代の人材育成に向けて、 全国 の大学に先駆けて、 AI 専攻を工学部情報システム 学科に 2019 年春に新設。 AI 技術の応用として自動運転の研究に注力し、 2017年10月にはSIP-adus大規模実証実験参加機関として、 私立大学として唯一、 世界的な大手自動 車メーカーと共に実証実験を実施していく。 同年12月には、 本学キャンパスの地元、 埼玉県深谷 市において、 埼玉県初の公道における自動運転の実証実験を開始し、 最近は全国各地の様々な実証実験に参画していく。 さらに来年 4 月には、 機械工学科にスマート・ロボット機械専攻を開設する予定で、 時代のニーズ に対応して先進的なものづくりに対応した教育・研究に取り組んでく。

 農業関係では、 工学部の生命環境化学科には、植物や生物を対象とした研究者が多数在籍しています。 また、この数年、農水省関東農政局との共同開催による就農セミナーも実施していく。 学生主導の学生プロジェクトでは「米と日本酒プロジェクト」などの活動があり、 卒業生の中には、 農業活動 に従事したり、 農業・食品関連の企業や各種団体への就職実績もある。

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