NTT西日本では、 農業用水の遠隔監視、 自律制御を可能にした農業用水監視ソリューションを滋賀県愛西土地改良区導入し、 2016年5月より本格運用されている。
土地改良区とは、 土地改良法に位置づけられた法人格を有する団体であり、 農業水利施設の建設または維持管理等の土地改良事業を行うことを目的として農業者の発意により都道府県知事の認可を得て設立。近年、 大型台風や集中豪雨などによる水害の脅威が増している中、 農業生産力を支える“水”の安定供給を行う農業用水管理施設の重要性は高まってきており、 その適切な維持管理が社会的課題となっている。 とりわけ施設の老朽化の進行に伴う管理コストの増大、 施設の保全管理を支える農業者の高齢化や減少が問題提起されている。
NTT西日本の農業用水監視ソリューションは、 コスト・品質両面から、 固定・モバイル・無線等の最適なネットワークと保守部材が入手しやすい汎用機を組み合わせて、 少人数で各エリアの水位や流量情報の監視、 水門やゲートなどの開閉の遠隔制御を実現している。
滋賀県においても農業用水を安定供給するための合理的な管理システム構築が求められていた中、 同県下の愛西土地改良区内の中央管理所(親局)1局と分水工(子局)30局を対象に、 本ソリューションを導入されている。