オリーブと柑橘の農園、 井上誠耕園(所在地:香川県郡町池田、 園主:井上智博)は、 5月10日(金)に岐阜県長良中学校の3年生37名を対象に農業体験を実施したと発表した。
■井上誠耕園が農業体験を通して伝えたいこと
生徒たちにとって、 普段なかなか触れることのない「農作業」だが、 普段学校や家庭で食べている食材一つひとつのその先には、 実際に体を動かして「農作業」をしている人がいて、 生産者の想いや生き方が詰まっているということを、 体験を通して感じて欲しいという想いから農業体験の受け入れを実施している。
現代では食べることが当たり前になっており、 農業の大切さを知る機会は少なくなっている。 また、 農業従事者は年々減少しており、 小豆島でも問題になっている。 そんな中、 「食」の原点や「農業」の素晴らしさを子どもの頃に体感してもらうことは非常に重要なことだと考えている。 草抜き一つにしても、 その作業が何のためにあるのか、 何故その作業がなければいけないのか…など農業に実際に触れてみなければ分からないことを、 より多くの子どもたちに知ってもらうことで、 「食べることはありがたい」と思ってくれる子どもが少しでも増えればという希望も込められている。
■子どもたちに伝えたい体験を通した「食」のありがたみ
今回、 井上誠耕園に農業体験に訪れたのは岐阜県長良中学校の生徒。 単なる思い出作りではなく、 実際に日々行われている本物の農作業を体験し、 農業を営む人にとっての幸せとはどんなところにあるのかを感じてほしいという長良中学校の想いから、 今回は農園の見学だけでなく、 オリーブ農園の実際に今の時期に行われている除草作業と苗木の植え替え作業、 土づくりを体験してもらった。
農業体験を終えた生徒からは「毎日感謝していただきますと言いたいと思った」、 「大変だったけど、 農業は楽しいと感じた」という声もあり、 短い時間での体験でしたが生徒一人ひとりが何かを感じることのできる貴重な時間となった。
なお、 6月26日には、 愛知教育大学附属名古屋中学校の2年生8名も、 フィールドワークを実施予定。 愛知教育大学附属名古屋中学校の修学旅行生は何年も前から当園を体験の一つに選んで来園しており、 井上誠耕園での農業フィールドワークが伝統的な学校行事になりつつある。
当園では、 今後も学校の農業体験を積極的に受け入れ、 より多くの子どもに「農業」や「食」のありがたさを伝えていく。
井上誠耕園とは
瀬戸内海に浮かぶ香川県・小豆島は、 古くから海上の要所として栄え、 近年はオリーブの島として多くの観光客が訪れます。 井上誠耕園はここ小豆島で昭和15年から三代に渡って農業を営んでいます。 初代園主・井上太子治(たすじ)の時代から柑橘とオリーブを育て、 平成28年にはオリーブ植栽70年を迎えました。 現在は三代目園主井上智博のもと、 約160名のスタッフが柑橘とオリーブの栽培から加工・販売までを一貫体制で行っています。