担い手農家の経営改善をサポートする「ベストマッチモデル」2機種を発売

トラクター

 ヤンマー株式会社であるヤンマーアグリ株式会社(本社:大阪市、 社長:北岡裕章)は、 省力化や作業の効率アップ・低コスト化など、 担い手農家のニーズに応える「ベストマッチモデル」として、 トラクター「YT357AJ」と密苗田植機「YR5M/6M」を12月1日に発売すると発表した。

 近年、 農地の集約による経営の大規模化や集落営農組織が増加傾向にある一方で、 中小規模農家は就農者減少・高齢化による人手不足などにより減少傾向にある。 当社は、 こうした課題を抱える中小規模担い手農家のニーズに応える、 高機能で使いやすくコストパフォーマンスに優れた「ベストマッチモデル」をラインアップした。

 トラクターと田植機の共通特長として、 高いエンジン性能を維持しながら作業の効率化を図るため、 燃料1日無補給を可能にする大容量の燃料タンクを搭載。 トラクター「YT357AJ」は無段変速I-HMTを採用し、 スムーズな作業と低燃費を実現した。 また、 田植機「YRMシリーズ」は密苗・慣行苗の両方に対応し、 資材費の大幅削減と田植え作業の省力化に貢献する。

 今後は「ベストマッチモデル」の展開を拡大し、 お客様のニーズにあった商品展開で、 農家のコスト削減や収益維持・向上に貢献していく。

ヤンマートラクター「YT357AJ」商品概要
■発売日:2018 年12月1日
■商品価格:5,850,000円~6,500,000円(税抜、 ロータリー別売、 メーカー希望小売価格)
■販売目標:初年度1,000台

主な特長:
(1)クラス最大クラスのエンジンを搭載しつつ、 給油なしで1日作業を実現
 総排気量3,318ccの大排気量エンジンを搭載し、 安定したパワーでさまざまな作業を余裕でこす。 また、 燃料タンク容量を標準モデルより16%大きくすることで、 1日8時間のロータリー作業でも給油のために中断することなく作業が行える。

2)スムーズな変速で、 きれいな仕上がりと高効率作業を実現
 無段変速I-HMTを採用することで、 作業機に合わせた最適な速度を細かく設定し、 作業時間の短縮を図ることができる。 また、 変速ショックが少ないため、 整地などの仕上がりに影響がなく、 長時間作業における疲労も軽減される。

ヤンマー密苗田植機「YR5M/6M」商品概要
(1)密苗対応により低コストと省力化を実現
 密苗は、 慣行栽培と比較し育苗箱や苗ハウスなどの資材を減らすことができるため、 資材費・人件費などのコスト削減が行える。 また、 作業時の苗補給回数も大幅に削減でき、 さらなる省力化を図れるとともに作業を止めることなく能率的な田植えが行える。

(2)経済的に長時間連続作業を実現
 粘り強いパワーと燃費性能をもつ直噴ディーゼルエンジンを搭載し、 伝導効率の高いHMT(Hydro-static Mechanical Transmission)を採用することでエンジン出力を無駄なくフル活用している。 また、 37リットルという大容量燃料タンクを装備しているため、 無給油で1日8時間した場合2日間以上(約4.1ha)の連続作業が可能。ガソリンエンジンを搭載した同クラス従来モデルと比較すると燃料代を約39%低減でき、 さらにメンテナンス性にもすぐれている。

<ヤンマーについて>
 1912年に大阪で創業したヤンマーは、 1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功。 以来、 産業用ディーゼルエンジンを事業の柱とし、 さまざまな市場へ商品・サービス・ノウハウを融合したトータルソリューションを提供する総合産業機械メーカー。 小型エンジン、 大型エンジン、 農業機械・農業施設、 建設機械、 エネルギーシステム、 マリン、 工作機械・コンポーネントの7事業を有し、 グローバルにビジネスを展開している。
 「わたしたちは自然と共生し、 生命の根幹を担う食料生産とエネルギー変換の分野でお客様の課題を解決し、 未来につながる社会とより豊かな暮らしを実現します。 」をミッションステートメントに掲げ、 世界の「都市」「大地」「海」の事業フィールドで、 資源循環型社会“A SUSTAINABLE FUTURE”実現への貢献を目指している。
ヤンマー株式会社ウェブサイト  https://www.yanmar.com/