D/SCAPEは『人間存在の根幹である「食」を支える「農業」をもっと明るく元気にする』ため、IT/IoTを用いて農業を「ビジネス」にするための活動をする団体。 既に、農林水産相の産学官連携協議会『「知」の集積と活用の場』において研究開発プラットフォームを設立し、その現況と構想を10月4日より東京ビッグサイトで開催される「アグリビジネス創出フェア2017」にて発表する。
※株式会社PROPELa 新宿区 代表取締役 山中祐一郎 http://corporate.propela-app.com/
株式会社アルテ 品川区 代表取締役 赤司昌孝 http://www.arte-inc.co.jp/
それいけシステム・コンサルティング株式会社 渋谷区 代表取締役 森成史 http://soreike.jp/
1、 D/SCAPE発足の経緯
2016年以降、株式会社PROPELaが自社サービスの運用で収集してきたアクセスログ等の位置情報(時空間データ)に対し、共同研究者である株式会社アルテは解析を繰り返してきた。アルテ社はその研究を通じてデータマイニングエンジンSampoを開発。このエンジンを運用することで、時空間内における人の活動状況(位置情報サービス利用者の移動、滞在、目的地)が高精度に推定出来るようになる。これを広くマーケティングや広告ビジネスに利用するために、両社はアライアンスブランドD/SCAPEを掲げ、2017年4月より共同で営業活動を始めた。
その後、IoTソリューションに深い知見を持つそれいけシステム・コンサルティング株式会社と合流。 新たに農業分野を活動領域に設定。
2、 農業分野における取り組み
『人間存在の根幹である「食」を支える「農業」をもっと明るく元気にしたい』
IT/IoTを用いて農業をビジネスに、さらに雇用を生む産業にするためには、持続可能な次世代のアグリビジネス基盤そのものを構築する必要がある。
D/SCAPEはアライアンスの初動として 生産現場における植物の育成データや生産者の労務データまでを解析対象として拡大するロジックを整え、2017年8月、農林水産相の産学官連携協議会『「知」の集積と活用の場 』において、 独自の ※研究開発プラットフォーム を設立した。
https://www.knowledge.maff.go.jp/platform.html
※プラットフォーム名
「アグリ知識ベースによる新たな農業基盤の創出と知財化によるグローバル展開」
設立公開日 2017年8月16日
3、 アグリビジネス創出フェアへの出展
D/SCAPEは、10月4日から東京ビッグサイトで開催される農林水産相主催「アグリビジネス創出フェア2017」(全国の産学の機関が有する、 農林水産・食品分野などの最新の研究成果を紹介し、研究機関や事業者間の連携を促す場として開催する技術交流展示会)に出展する。
開催日 2017年10月4日~6日
http://agribiz-fair.jp/
D/SCAPEでは研究開発プラットフォーム設立を足がかりに、現在※2つのコンソーシアムを立ち上げて研究を進めていて、その研究成果を利活用することでスマート農業実現へ寄与する構想を発表する。
※コンソーシアム1 「竹の加水分解液」による生産性向上、 収量増の研究開発、 実証実験
コンソーシアム2 データマイニング、 AIによる新たな育成モデルと最適化モデルの研究開発、 実証実験
4、 課題解決からサービス創出へ
●課題認識
日本では農業をビジネスとして捉えている人は多くない。農業をビジネスに、さらに雇用を生む産業とするために、D/SCAPEは「営農に経営意識を持てる環境を創る」ことを課題とし、それを通じて「次世代のアグリビジネス基盤を構築する」ことを命題とした。
●解決目標
上記の「環境」を整え「ビジネス基盤」として構築してゆくため、 次の3つを当面の目標とする。
⑴、 生産性向上と高付加価値化
コンソーシアム研究成果の商用化とこれを利用する生産者や作物のブランディング。
⑵、 適時連携需給システムの構築
流通ネットワークとの適時連携で実現する需要と供給のタイムリーマッチング。
⑶、 海外市場の開拓
輸出産業としての農業へ。 「知財化によるグローバル展開」への備えとルート開拓。
●サービス創出
D/SCAPEでは、 ビッグデータ解析の結果に基づく次世代の農業技術(データドリブン営農)と異業種の知恵(マーケティング、 ブランディング、 オートメーション等)を組み合わせ、 生産から流通/販売まで、 一連のサポートサービスを創出する。
https://agri.dscape.jp/