農水省は12日、日本産柿のアメリカへの輸出が解禁されると発表した。9月12日付けで日本産柿、生果実の輸出に係る米国連邦規則が公示され、同年年10月12日付けで植物検疫条件を満たす柿生果実の輸出が可能となる。
アメリカは、日本産柿について、アメリカが侵入を警戒する病害虫が日本で発生していることを理由に輸入を禁止していた。日本は長年、輸出が可能となるように、米国の植物検疫当局と技術的協議を積み重ねてきた。その日米間の植物検疫協議の結果、輸出植物検疫条件に合意し、日本産柿生果実の輸出が解禁される運びとなった。
日本の柿生産量は年間約21万tと、中国、韓国に継ぐ世界第3位の生産量となっているが、柿の生産量は年々減少しており、ピークの1975年時よりも約40%減少している。一方で、柿の輸出量は現在年間3億円程度であるが、年々増加しており、主にタイ、台湾、マレーシアなどのアジア諸国に輸出されている。これはアジア圏において甘みのある日本のフルーツが人気となっていることや、現地の可処分所得の向上など経済的な理由が挙げられる。
今回アメリカへの輸出が解禁されたことにより、輸出に向けた柿の生産量や耕作面積が増加など、既にネット上では期待の声が挙がっている。