11月7日、農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜の価格見通し(平成30年11月)について、主産地等から聞き取りを行いその結果を公表した。台風24号や9月の長雨、日照不足の影響を受け、9、10月と平年より軒並み高く推移していたものの、10月天候が回復したこともあり価格もようやく平年並みに落ち着く見込みとなった。
平年より高値で取引される見込みの野菜
にんじん、トマト
にんじん
北海道において、6月下旬から7月上旬にかけての長雨に加えて、7月中下旬の高温、干ばつに伴う生育の低下により、小ぶりとなったため、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。後続の産地である千葉県において、9月の長雨、日照不足及び台風第24号に伴う塩害により、生育が低下し、小ぶりとなったこと等から、11月も出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
トマト
熊本県や千葉県において、10月中旬以降気温が低めに推移したことから、肥大及び着色が遅延したため、10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。熊本県において、天候の回復に伴い、生育が回復傾向であるものの、11月前半も出荷数量が少ない状況が続く見込み。11月後半は、出荷数量は平年並みに戻る見込み。
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2018.10.16
10月(後半)の野菜価格予想。9月に続き台風の影響を受け例年より高めに推移