愛媛県・西宇和産みかんが“品質保証マーク”を制定。“Nマーク”を開始

西宇和みかんのロゴ

JAにしうわ西宇和農業協同組合は、 西宇和地区産の温州みかんを「西宇和みかん」として統一ブランド化し、 品質を保証する“Nマーク”の表示を平成30年度出荷から開始する。 段ボールや店頭販売の袋、 店頭ツールなどにNマークを表示し、 みかんの聖地、 西宇和で獲れた「西宇和みかん」であることをわかりやすく伝えていく。

 愛媛県・西宇和みかんとは、 八幡浜市、 伊方町、 西予市三瓶町の2市1町にまたがるエリアで生産され、 JAにしうわ管内10ケ所から出荷されるみかんの総称。 この西宇和エリアは柑橘栽培に適した地形で、 土地ならではの個性を受け継いだ高品質なみかんが育てられている。

 しかし、 日本の冬の果物の代名詞「みかん」は、 全国でも1970年代の最盛期には350万トンの年間生産量があったものが、 平成29年度には74万トンまで減少していいる。 西宇和地区は、 平均15度を超える傾斜地が多く収穫作業の機械化が難しいエリア。このエリアで獲れるみかんの希少性は高まる一方、 急勾配が続く厳しい園地ゆえ、 生産者の高齢化と後継者不足に悩まされている。

 そこで、 JAにしうわでは西宇和みかんのブランド化を図り、 共同選果部会10地区のみかんで共通に使用するNマークを開発した。 このNマークを表示することで、 生活者に「西宇和みかん」の美味しさや品質の高さをより分かりやすく伝え、 手に取ってもらいやすくなることと同時に、 後継者の育成を目指す。

 今後は、 段ボールや店頭販売の袋、 店頭ツールなどにNマークを表示すると共に、 「西宇和みかん」オフィシャルウェブサイトでの品質情報発信を行う。 また一部の店頭では西宇和みかんの特徴をお伝えするPOP『しゃべるみかん』を設置し、 西宇和みかんの話題化や認知理解を促進する。 それ以外に西宇和みかんの特徴を活かしたスイーツ・デザートの開発や、 東京の人気カフェなどで期間限定提供するなどの各種プロモーションを予定。

西宇和で温州みかんの栽培がスタートしたのは明治28(1895)年。 以来、 JAにしうわでは、 美味しく高品質なみかんづくりに取り組んできた。 日本を代表するみかんの聖地として、 生産量の減少や人口減少社会に対応し、 今後もより多くの生活者に美味しい「西宇和みかん」を届ける。

◆「西宇和みかん ブランドサイト」 https://nishiuwamikan.com