都市農地は、周辺の環境保護、住民と生産者の交流の場、災害時の防災空間としてなど、 さまざまな役割を持っている。生活クラブ生活協同組合・東京では、この都市農業を推進し、都市部での自給力の向上をめざす取組みの一環として、あきる野市内の休耕農地を借用し、「生活クラブ農園・あきる野」を2016年7月に開園した。法人の認定農業者として、現在、18年度に向け、農地を拡充するなど、さまざまな準備をすすめている。
生活クラブ農園・あきる野は、 組合員が農産物の生産に関わる「直営農場」と、 組合員が参加する「体験農園」のふたつから成っている。
▼直営農場
直営農場では、専従の農場長と生協組合員の有償援農ボランティアで農場運営を行なっている。江戸東京野菜(伝統野菜)や固定種にもこだわり、無農薬・無化学肥料栽培にもチャレンジ! 「おいしくて、 安全」な農産物を育てていく。収穫された農産物は、センターやデポー(生活クラブのお店)などに供給され、組合員から「とてもおいしかった!」「もっと多くの人がたべることができようになってほしい」との声が寄せられるほど。全国初の法人として、 農業体験農園を取り組んでいる。
▼生活クラブ農業体験農園「のらっこ あきる野」
組合員が実際に畑に入り、 植付けから収穫までの農作業を通じて、「農」をより身近なものとして体感できるのが、この体験農園「のらっこ あきる野」。農作業についてはプロの農業者(直営農場の専従農場長)が直接指導、アドバイスしているので、農作業未経験の方からも好評いただいている。
▼「生活クラブ農園あきる野」交流会を開催
3/4には援農ボランティアスタッフや体験農園参加者らが集まり、 交流を深めました。 農場長の「初年度よりも、 援農ボランティアや地域のひとなど関わる人が増えていっている。 ますます充実させていきたい」とのコメントに、 今後の農園運営に大きな期待が寄せられました。
http://tokyo.seikatsuclub.coop/news/2018/03/34_1.html
▼今後に向けて
東京都農業会議が主催し、 この生活クラブ農園・あきる野の活動事例を共有、 研究するため、 「生協の農業参入」をテーマに、 生活クラブによる講演と現地視察が行なわれました。
http://tokyo.seikatsuclub.coop/news/2017/08/nouen1708.html
今後の生活クラブ農園・あきる野の取り組みにご注目ください!