株式会社なつかしの森(島根県飯石郡飯南町花栗48 代表取締役 本田 裕基)は、このたび、国立大学法人島根大学・公益財団法人しまね産業振興財団等との産学官連携により、「バナナよりも甘い」雪山の天然スイート焼き芋“森の絹”を島根県発の地域ブランドとして全国展開すると発表した。
島根県飯南町(いいなんちょう)は面積の90%が森林。近隣の国立公園である三瓶山(さんべさん)から産出されたミネラルを多量に含む火山灰土と、椎茸栽培に使用した後の廃木チップを土に混ぜ、寒暖の差が大きい標高450mの高地で、農薬・化学肥料不使用にこだわって生産している「シルクスイート」「紅はるか」等のさつまいもを総称したものが、島根県発の地域ブランド“森の絹”。絹のようななめらかな食感と、蜜が多く、ねっとりしているのが特徴で、スイートポテトのようなさつまいも。
元々、 島根県飯南町頓原(とんばら)にある「宇山(うやま)地区」では、 数人の農家が約10年前から減反政策に対する転作作物として、さつまいも作りを行っていた。地域内循環型の有機農法にこだわり、様々な試行錯誤を積み重ねた結果、3年目にして「焼き芋糖度45度以上」の高糖度のさつまいも作りに成功した。
※糖度比較:メロン=糖度15度前後、 バナナ=糖度20度前後、 甘酒=糖度40度前後
このことを受け、島根大学 生物資源科学部 農林生産学科の足立文彦助教を中心に4年間にわたる研究調査を実施し、飯南町のさつまいもは他地域のさつまいもより高糖度の特徴を持つことが実証された。その中でも宇山地区のさつまいもは、糖度が高く、なめらかできめが細かく、皮が薄く食べやすいという特徴があり、近年はリピーターや口コミで年々認知度が高まり、引き合い先も増加している。
そこで平成29年4月にこのさつまいもの優位性を生かし、今後計画的に生産・加工・販売を拡大していくために、農家や行政、大学や民間企業等と連携して“森の絹”というネーミングで、地域ブランドの立ち上げを行った。 “森の絹”の中でも、ここ近年ではシルクスイートが一番人気であり、このシルクスイートを使った商品として、 「焼き芋アイス」「焼き芋ペースト」等を展開しています。 平成29年秋には東京都内高級ホテルにて、この焼き芋ペーストを使用したパンが販売された。